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書体について

■書体デザインの系統と分類
私たちが普段使っている文字にはいろんな種類があり、隷書、行書、草書、楷書など時代と書き手によって変化しています。

それでは、それぞれの文字のデザインにどんな特徴があるのか一緒に見ていきましょう。

楷書体をルーツにした明朝体は文字の中でも最も洗礼され、バランスが良く、縦線が太く横線が細いのが特徴であり、 三角のうろこ(セリフ)が付きます。
欧文でも、この「セリフ」が付いた書体の使用頻度が高く、多くのバリエーションが生まれています。

明朝体と併用して見出しなどに使われることが多いゴシック体は、線の太さが均一で、一般的に力強いのが特徴です。
欧文のゴシック体はドイツ文字・亀の子文字と呼ばれる古い書体をさし、和文のゴシック体に相当する欧文書体は サンセリフ(セリフがない)という意味になります。

これら明朝体とゴシック体は文面を構成する必須の書体であるため、基本書体として数多くのバリエーションが そろっています。

 

■書体の種類
書体の種類としては、基本書体のほかに毛筆体、POP体などがあり、それぞれの種類の中にも
細かく分類が分かれた書体が発生します。
また、一つの書体でも影付け、重ねなどの飾りが付いたり、線の太さ(ウエイト)によって何種類にも分かれていたりします。

これだけでは分かりにくいと思うので、一つ一つ書体の例を挙げて見ていきましょう。

●明朝体

明朝体
横線が細く、縦線が太い。書籍などの本文用活字として最も普通に使われている。

●ゴシック体(セリフ系)

ゴシック体(セリフ系)
全体に同じ太さの線でできており、角ばっている書体。 また、米国ではゴシックあるいはブロック‐レター、英国ではサン‐セリフ、欧州ではグロテスクと呼ぶ。欧米ではゴシックはブラック‐レターのことをさす。

●ゴシック体(サンセリフ系)

ゴシック体(サンセリフ系)
セリフのないゴシック体。「サン」とは無いという意味。欧文のゴシック体は普通サンセリフ。

●丸ゴシック体

丸ゴシック体
ゴシック体の角などにラウンド処理を施した柔らかみのある書体。

●教科書体

教科書体
教科書で用いられる楷書的書体。書き順やハネやトメ、画数がハッキリしているのが特徴。

●楷書体

楷書体
隷書から転化したもので、点画をくずさない書き方。魏(三国)の鍾ようがこれを改良し大いに流行。真書。正書。真。楷。

●行書体

行書体
楷書と草書との中間の書体。楷書より先に発生した。隷書を簡略にし、画を続け書きにしたもの。

●隷書体

隷書体
秦の雲陽の程ばくが篆書を簡単にした直線的な字体を、漢代に装飾的に変化させた書体。後世、これを漢隷または八分といって古い隷書と区別したが、一般に隷書といえば漢隷を指す。楷書を隷書ということもある。漢代の書記や庶務係(下級役人)がメモに用いた。

●古印体

古印体
奈良時代から平安時代末期まで、日本で作られ使用された印章。隋・唐の様式にならった鋳銅印で、公文書などに押された。和様化した篆書や楷書が多く、すべて朱文。

●篆書

篆書
大篆・小篆があり、隷書・楷書のもとになった。現在は、印章などに使われる。篆文。